シュコダ博物館のカフェレストランVACLAV
比較的新しい建物なのか、オシャレな雰囲気が漂うシュコダ博物館。あまり期待していなかった飲食ですが、広々とした素敵なカフェが設置されていました。窓が広く、明るい調度品でまとめられた店内。家具類は北欧と似ていて、座っているだけでホッとします。初めて訪れた場所なのに全く違和感がありません。
周りを眺めると社員さんなのか、カジュアルな格好で打ち合わせをしている人が沢山います。日本の会社と違って、自由に明るい空間で仕事が出来るのは羨ましいところ。ポジティブな空気の方が、良いアイディアが浮かぶと思うのです。
初めてのチェコ料理体験結果は?
メニューはチェコ語と英語併記ですが、写真は無いのでイメージが出来ません。幸い英語の出来る店員さんが居たので、3種類のメイン料理をオーダーしました。一つ目は黄色いソースが目立つ豚肉の煮込み。『なんだか怪しいソースばかりで量が少ないな・・・』とガッカリ。
しかし、渋々ソースをすくって一口舐めてみると・・・!!!!!予想外の濃厚な旨味が口に広がるではないですか。今まで食べた事のない独特の甘み、複雑に絡みあった風味。このソースだけでご飯が食べられる(パンか)!と感じるほどの強烈な美味しさを感じます。
絶妙なソースは豚肉や、添えられた食パンのプディング(恐らくクネドリーキと呼ばれるもの)を更に引き立て、結局あっという間に完食してしまいました。
続いてはグラーシュ。牛肉の煮込み料理です。
見た目はビーフシチューそのものですが、口に入れると日本のそれとは異なる酸味を感じます。レシピを調べてみると、パプリカやビールを入れる事があるそうなので、それが独特の味を引き出しているのかもしれません。
付け合わせはマカロニかと思いきや、ジャガイモを使ったお料理でした。柔らかな食感が楽しく、全て食べ切ってしまいました。
最後はうさぎ肉のロースト。
うさぎ!と聞くと少し躊躇しますが、チェコでは一般的なようです。想像していたような臭みは一切無く、鶏肉より柔らかい肉質です。うさぎってこんなに美味しいのかと感心してしまいました。
3つの料理を食べ比べて分かったのは、チェコ料理は近隣国の欧州料理以上にソースを大事にしている事でした。豚肉やうさぎ自体が新鮮で美味しいのはもちろんですが、周りのソースが料理の完成度を著しく上げています。
また付け合わせも本当に美味しく感じます。どうしてジャガイモや普通の食パンがこんなにも美味しくなるのかと不思議でなりません。見た目は少なめなのに、食べ終わる頃には満腹になれる点もよく考えられています。
その後の滞在でも色々な料理を試してみましたが、一切はずれが無くチェコ料理のファンになってしまいました。ちなみにこのカフェの料理が他のレストランと比較して断トツの一位だった事は、本当に幸運であったと言えます。