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2021-02-04

あの時株を買っていたら?ベトナムで気がついたニトリの勢い|ベトナム

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ベトナムへ初上陸した時、ノイバイ空港で最初に目に入ったのはNITORIの小さなバスでした。それから7年、ニトリは驚くべき成長を果たしています。



ベトナムでニトリを知る

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私が初めて東南アジアへ関心を持った2013年のベトナム渡航。降り立ったハノイ のノイバイ空港で、最初に目に入ったのがNITORIの小さなバスでした。


バスに乗り込んでいく沢山の日本人。

「名前は聞いた事がある会社だけど、どうやらベトナムに工場でもあるみたいだな」と感じたことを良く覚えています。

当時からニトリは立派な企業であったはずですが、安い家具を作っているメーカーだろう程度の認識であり、私の印象はさして大きく無かったのです。


その後すぐにネットで調べてみると、空港からほど近いクアンミン Quang Minh工業団地に工場がある事が分かりました。適当な製造現場ではなく、保管管理にも力を入れた本格的な工場とのこと。本気で仕事に取り組んでいそうだし、これは何やら大きくなりそうと感じたのでした。


7年前に株を買っていた場合の現在価値

過去7年のニトリ株価推移

せっかくなのでニトリの業績を振り返ってみると、興味を持った2013年当時の決算期末売上は3,487億円。2020年期末の売上はなんと6,422億円。つまり1.8倍となっています。また株価を見ると、2013年末の株価は9,970円、2020年末の株価は21,620円。こちらは2.1倍です。


私が2013年末に株を100株買っていたとすると、997,000円の取得費用がかかりました(手数料除く)。おおよそ100万円です。

次の年、株式分割が行われたので、持っている100株が自動的に200株に増えます。もちろん1株あたりの価値は希薄化しますが、それを吹き飛ばすかのように次の年以降株価は上昇。

2020年末の時価は200株×21,620円=4,324,000円となります。つまり100万円で買って置いておくだけど、その価値が4.3倍にもなっていたのです。売却すれば相当な税金がかかってしまいますが、それでも7年我慢するだけで中古のベンツ位は買える金額になります。

それだけニトリが着々と実績を上げ、なおかつ将来への期待値も持っている証拠であると思います。


最近のニトリを見ていると、家具だけではなく、家電、生活必需品といった『インフラ化』へと舵を切っている事が良く分かります。コロナだろうが、災害だろうが、日々の生活に必要な物は売れます。なおかつ顧客のニーズに先回りをしたような製品開発は、一種のイノベーションと言えるでしょう。

新興国の勢いに対して、日本が相対的に勝てなくなっているのは事実ですが、黙々と成長している会社がある事もまた忘れてはいけません。少なくともニトリは7年以上前から海外での生産に力を入れ『お値段以上』で顧客に応える努力をしていました。取り組み続けているからこその結果です。

もし今、何もしていなければ7年後にも何も存在しません。人間は忘れやすいし、サボりやすいものですが、ニトリのように黙々と前に進む企業や人が増えれば増えるほど、日本の立ち位置はもう少し上がるのではないでしょうか。




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