棚を片付いていると漢字で『秦』と書かれたプラスチックの物体を見つけました。何かと思えば、4年前にBYDのディーラーで買ったキーケースではないですか・・・。
AIサマリー
- 著者は中国の深圳を訪れ、BYD(Build Your Dreams)のディーラーを訪問しました。
- BYDはEVバスの製造や公共交通機関向けのEV車両において注目を集めています。
- BYDの車は高品質で洗練されたデザインであり、日本車との差がほとんどないと感じられました。
- BYDのディーラーはフレンドリーで、日本人に対しても親切でした。
- 著者はBYDのディーラーでキーケースを購入しましたが、品質は低く、安っぽいプラスチックでした。
- BYDの車のデザインの洗練度とキーケースの品質の差に疑問を持ちました。
深圳のBYDディーラーへ行く
コロナ前、中国の深圳へと旅をしたことがありました。その時期は世界中の色んなものを見ようというのが流行っており、深圳の気になるビジネスなどを見学して回っていたのです。
BYDはその中の一つで、バークシャー・ハサウェイによる出資や、公共向けEVバスの日本輸入で話題になり始めており、コンシューマー向けの市販車を見てみたいと思ったのがきっかけでした。最近ではATTO3、ドルフィン、シールの日本導入も大きく取り上げられています。
現地の方に巨大なディーラー村(巨大な立体駐車場にディーラーが点在している!)に連れていっていただき、圧倒的な自動車供給台数の差を実感し、どうして海外メーカーがこぞって中国市場を攻めるのかが良く分かったのでした。
BYDの車を実際見てみると「クオリティ高いな」という言葉が漏れるほど洗練されており、ブレンボなどの一流の海外部品を使う仕様があるなど、もはや見た目では日本車との違いが分からないほど。デザインも落ち着いており、ガンダム顔と揶揄されていた日本メーカーの車よりも良いのではないかと?感じてしまうほどだったのです。
どうせホスピタリティ的な部分はダメだろうと思えば、ディーラーの人々は買いもしない日本人にもやたらとフレンドリー。せっかくだからここでお土産でも買えないかなと思い見つけたのが、秦という車のキーケース(キーカバー)でありました。
恐ろしく微妙なキーケースを発見する
店員のお姉さんにこれを買うと指差すと、早速ショーケースから取り出してくれました。We chat payで払います。正確なお値段は失念しましたが、当時のレートで2,000円から3,000円程度だった記憶があります。
中身を確かめると、笑ってしまうほどの低クオリティ。私は安いプラスチックなんですと、ケース本人から声が漏れております!キー自体がどんなものかは見ませんでしたが、きっと他の外国車とさして変わらないものでしょうから、それであればこんなケース装着しない方が良いでしょう。
それにしても不思議なのは、どうして車のデザインは洗練されてきているのに、こういった商品をまともに作らないのかということです。もしや細かなデザインの物は作れないという事なのでしょうか。あまりに差がありすぎて、疑問が拭えません。
元々はコピー大国であったこともありますが、得意分野、不得意分野が大きく分かれていそうだということが分かったのでした。上手くいっていることもあれば、上手くいかないこともある。イメージだけでは分からないことがあります。
一見損ではありますが、発見があったのですから、結局買って良かった気がします。もちろん、もう一度、私の思い出として棚の奥へと格納されたのでした・・・。