ページ

2024-06-02

海外製品の方が良い?日本品質崩壊?住宅備品の寿命低下問題|日本

House

日本を代表するワードは「おもてなし」「日本品質」と相場は決まっていますが、最近それが崩壊しているというお話を聞きました。



住宅備品の寿命が半分になっている

House equipment

最近車や家の話題に触れることが多いのですが、偶然プロの方とお話しする機会に恵まれました。ここ数年、住宅価格の高騰が話題になりやすいですが、価格は上がっているのに、住宅についている備品の品質はどんどん落ちているそうです。

古くからの家にお住まいの方だと分かると思うのですが、何故か年月が経っても全く壊れず動いてしまう機器とか、破れすら出ない備品が数多くあるのではないでしょうか。

日本品質華やかかりし頃のプロダクトは素材が良いそうで、例え設計寿命が10年でも、結局その後普通に使えてしまうことが多かったのです。

ところが、最近のプロダクトは意図的に質を削っており、設計寿命が10年だと、本当に10年やそれより前に動かなくなってしまう事が多発しているとのことでした。

もちろん修理や置き換えにはお金がかかります。

しかし、住宅価格が著しく高騰した結果「修理代なんて用意していない」というご家庭が相当多いそうです。その流れで”修理のために”更にローンを組むという地獄のような話が普通になってきているのだとか。(多重とまでは言わないが、重債務には違いない)

どこまでも壊れないような過剰品質は確かに不要でしたが、必要な品質すら落ちているのかと思うと、それで良いのだろうかと思わずにはいられません。


日本品質が海外では付加価値になるはずだが・・・

kitchen

不思議でならないのは「日本製品が長持ちする」という定説は、海外で広く信用されてきたということです。にも関わらず、付加価値とも言える部分をメーカーが放棄しているのは、妙な話です。

これもデフレの弊害かもしれませんが、値上げをしてはいけないという空気と、原材料費の高騰というダブルパンチに挟まれた結果、悪い方向へと向いたように思えます。

良い付加価値なら対価をもらっても良いのですが、長年適正対価という感覚を見失ってきた我々は、基本を忘れてしまっているのかもしれません。

ただでさえ自信を失ってきている日本が、優れた面も削ってしまうのは勿体無いことです。

(実は日本国内向けの製品だけ品質を削っていたりして・・・)


関連記事