あっという間に過ぎ去った2024年。毎年恒例の振り返りをしたいと思います。
家族の死
結婚してからまだそれほど時間は経っていませんが、年を越せずに妻が亡くなりました。
2年前の2023年初頭に体調を崩し調べたところ、その時点で末期状態の病気でした。最初から死を避けられない病気だと頭で理解していても、死の前に心の準備ができるわけではありません。
テレビであれば無敵の女医さんが手術したら一発完治ですが、そんな奇跡は現実には存在しません。悪性の病気は切っても永遠に再発する。それが真実です。治療法のない病気に直面すると、ただ延命措置を施しながら、新しい治療法や薬が開発されるのを待つしかありません。明日死んでもおかしくない状況で毎日を過ごす緊張感は、想像を超えるものでした。
病気が発覚した時点で、私たちの人生はある意味「停止」していました。日々を全力で生き抜くことに必死でしたが、最後には何も残りませんでした。映画のように美しい手紙や動画が残るわけでもなく、会話すらままならないまま終わった最期。
最後の手術が一つのきっかけになりましたが、私が決断したので、ある意味で自分は人殺しなのかもしれません。手術をしてもしなくても最後の結果は同じでしたが、一生その罪悪感がついて回りそうです。
子供もうまくいかずに嫌な思いをしました。
家族が文字通り「全滅」したという事実は、何をしても変わりません。介助、介護、そして死という三段階を経験した後、今考えられることといえば、どこか海外に行き、しばらく心を休めることくらいです。
私の夢はプロフィールに書いている通り「家族に海外を見せること」でしたが、もうそれができないとなれば、あとはどうでも良いのです。
いらない時に限ってお金は増えていくので、ファーストクラスにでも乗って散財しようかと思います。
ネガティブすぎるとチャンス逃す
そんな振り返りをしているうちに、なんとB'zの生歌を聞き逃してしまいました。下を向いていると、本当にチャンスを逃してしまうものですね。
年末の休暇前から体調を崩して一週間近く寝込んでいました。病気にやられると、気分も沈み、それが回復をさらに遅らせるような悪循環に陥ります。
来年も大きな変化はないかもしれません。でも、完全に暗い気分でいるより、少しでも前を向くことができれば、それで十分ではないかと思います。