2025-02-19

007ファンなら一度は行きたい!カジノロワイヤルのカジノでプレイする|カルロビ・バリ チェコ

Grand Hotel PUPP

昔から007シリーズをこよなく愛している私は、かつてMI6を訪問したのに続き、『カジノ・ロワイヤル』の舞台となったカジノを見に行くことにしました。



007カジノ・ロワイヤルとは?

007 Plate

『カジノ・ロワイヤル』は、2006年に公開された007シリーズの中でも特に人気の高い作品です。本作は、ダニエル・クレイグが初めてジェームズ・ボンドを演じた作品としても知られています。彼が起用された当初は、「従来のボンド像と異なる」として大きな批判を受けました。しかし、圧倒的な演技力と作品の完成度の高さによって、公開後には前評判を覆し、一気に高い評価を獲得しました。

ダニエル・クレイグはその後、合計5作品でボンドを演じ、2021年公開の『No Time to Die(ノー・タイム・トゥ・ダイ)』をもってシリーズを卒業しました。しかし、彼の名声は今なお色褪せることなく、ファンの間では「最も印象的なボンド」と評されることも少なくありません。

新生007を象徴する『カジノ・ロワイヤル』は、シリーズの原点に立ち返りながらも、新たなボンド像を確立しました。そのため、「最初にして最高の作品」と評価する人もいるほどです。


撮影場所はチェコの保養地のカルロビ・バリ

Karlovy Vary Hot spring

映画『カジノ・ロワイヤル』は、世界各地で撮影された作品ですが、メインとなるカジノのシーンはチェコで撮影されています。舞台となったのは、首都プラハから車で約1時間半の距離にある温泉保養地、カルロビ・バリです。

この街は、まるで映画のセットのような美しい歴史的街並みが広がっており、歩くだけでまるでテーマパークに入り込んだかのような気分を味わえます。温泉地としても有名ですが、日本の温泉とは異なり、入るのではなく「飲む」飲用温泉が特徴です。街のあちこちに設置された温泉スタンドでは、専用のカップを使って温泉水を楽しめます。また、地熱を利用したスパも充実しており、長期滞在しながら心身をリフレッシュする旅行者も多く訪れています。

私が訪れた際には、中国やロシア系の言語を話す観光客が多く、東欧ならではの国際的な雰囲気を感じることができました。歴史と温泉が融合したカルロビ・バリは、映画のロケ地巡りはもちろん、癒しを求める旅にも最適な場所です。

ファンの割に007のロケ地巡りはそこまでできていませんが、MI6に続いて二箇所目となりました。


映画の世界が現実に『カジノ・ロワイヤル』の舞台、グランドホテル パップ

Grand Hotel PUPP 2

ネタバレにならない範囲でお話ししますが、『カジノ・ロワイヤル』のカジノシーンを観た人の中には、「どうせカジノのシーンはすべてセットで撮影されたのだろう」と思った方も多いのではないでしょうか。実は、映画に登場するカジノがあるホテルは実在しており、実際に宿泊したり、カジノで遊ぶこともできます。

撮影が行われたのは、長い歴史を誇るグランドホテル パップ。その歴史の深さは一目で分かるほどで、重厚な雰囲気は、いくらお金をかけた最新のホテルでも再現できない荘厳さを漂わせています。

カルロビ・バリの複数の場所を組み合わせて撮影された本作ですが、ホテルが登場するシーンは特に多く、館内を歩くだけで映画のワンシーンがよみがえってくるような感覚を味わえます。映画の世界に浸りながら、特別な時間を過ごせる場所です。


実際にカジノで遊ぶ

Casino plate 1

ギャンブルには特に興味がないのですが、せっかく本物のカジノに来たので、試しに遊んでみることにしました。広いホテルの一角にある入口から入り、エレベーターで上階へ上がるとカジノに到着です。

Casino plate 2

「きっと荘厳な雰囲気が広がっているのだろう…」と期待して扉を開けたところ、目に飛び込んできたのは、想像とはまったく異なる光景でした。場内の大半を占めていたのは中国系のプレイヤーたち。しかも、ドレスコードがあるかのような格式高いイメージとは裏腹に、意外とカジュアルな装いでゲームに興じていました。

その熱気たるや凄まじく、まるで昔のパチン○店のような活気にあふれています。しかし、それでも映画のワンシーンに登場した「本物のカジノ」であることに違いはありません

せっかくなのでユーロの現金をチップに交換して、ルーレットなどを試してみることにしました。実際に参加すると、緊張感がありつつも良い経験になり、「やってみてよかった」と感じました。もちろん利益など出ませんでしたが、それもまた一興です。

見ていて面白かったのが、普通ルーレットでは「このマス」と「このマス」というように特定の場所を選んで賭けるものですが、中国系プレイヤーたちは、なんと全てのマスにチップを置き、必ず当たるようにしていたことです。

これは果たして意味があるのか、ないのか…。そもそもルール違反なのかすら、まったく分かりませんでした。

ホテルのスタッフにお話を伺うと、「日本人観光客はツアーで訪れることが多い」とのこと。車での移動に自信がない方は、ツアーを利用するのも良い選択肢かもしれません。


カルロビ・バリ



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